ペルソナの設定は「記事が対象にする読者」を決める作業で、Webライティングの中でもとても重要な工程です。

「ペルソナを設定しよう!」とはよく聞くけど、どんな内容で、どれくらい細かく設定すればいいの?
と、初心者の方は色々疑問が湧いてくると思います。
そこで今回の記事では、Webライティングのペルソナについて解説していきます!
記事を読んでもらえば、Webライティングにおけるペルソナの理解が深まり、正しいペルソナ設定のやり方が分かります。ぜひ参考にしてください!
筆者は現役のWebライター兼ブロガーです。記事で紹介しているのは、筆者が実際に仕事で実践している内容になります。
Webライティングのペルソナ設定とは?
ペルソナとは、商品やサービスの提供先となるユーザー像を指すマーケティング用語です。Webライティングなら記事の対象となる読者のことで、想定読者と呼ばれたりもします。
年齢・性別・職業・収入・家族構成・価値観など、様々な項目を設定して読者の人物像を浮き彫りにするのが目的です。
ペルソナを設定することで、対象となる読者像が明確になり、読者により深く刺さる記事を書けるようになります。
競合記事と差をつける意味でも、ペルソナ設定はWebライティングにおいて重要な工程です。
ペルソナとターゲットの違い
ペルソナに似た用語として、ターゲットという言葉があります。
「自社製品が対象とするユーザー」という点では同じ意味ですが、この2つの違いは「具体性の高さ」です。
例えば、ダイエット商品に関する記事を作成する場合、
このように、ペルソナの方がより具体的な人物像を設定します。
ターゲットが大まかなグループを想定しているなら、ペルソナはそのグループ内の特定の個人を想定するイメージですかね。
まずはターゲットから設定して、その後ペルソナ設定で読者像を絞り込むと、よりスムーズにペルソナを設定できます。
Webライティングでペルソナを設定するメリット

わざわざペルソナを設定するのは面倒・・・。ターゲットだけで良くない?
と、思った方も多いのではないでしょうか?
ここではペルソナを設定すると、どんなメリットがあるかを解説します。
読者目線の記事が書ける
まず1つ目のメリットは、読者目線の記事が書けることです。
ペルソナは詳細に人物像を設定するので、記事を読む側の立場を想像しやすくなります。
例えば転職系の記事を書く際、
これくらいの読者像だと解像度が低く、いまいち読者のイメージが掴めません。
このように、少し具体性を上げただけでも読者像をイメージしやすくなりますよね?
対象読者の解像度が高くなれば、読者のニーズをよりクリティカルに捉えた記事を書けます。
SEOに強い記事を作れる
2つ目は、SEOに強い記事を作れることです。
SEOに強い記事とは、読者のニーズを満たした記事のことを指します。
ペルソナを設定して読者像を深堀りすれば、「読者が何に悩んでいて、何を求めているか」が見えてくるので、読者のニーズを満たす記事を書きやすくなります。
質の高いコンテンツ作りは、SEO対策の基本にして王道です。ペルソナを正しく設定すれば、利益に繋がる記事を作れます。
効率良く記事が書ける
3つ目は、効率良く記事が書けることです。
記事を作成する際、読者のニーズを正確に把握するために様々な情報を収集します。ペルソナを設定して読者像を明確にしておけば、リサーチする情報を限定できます。
ペルソナの設定自体に時間は掛かるものの、トータルで見れば明らかに合理的です。
【要注意!】ペルソナ設定に失敗した際のデメリット
注意したいのが、ペルソナの設定を間違えると致命的なデメリットが発生することです。
適当にペルソナを設定すると、「見当違いのユーザー像」や「現実に存在しないユーザー像」を想定してしまう恐れがあります。
間違ったペルソナから記事を作ると、当然ながら読者のニーズとズレた、読み手に全く響かない記事になってしまいます。
ペルソナを設定する際は、正しい手順と知識を基に行いましょう。
次項以降からは、ペルソナを正しく設定する方法を紹介しているので参考にしてください。
Webライティングのペルソナ設定方法3STEP
ここからは、具体的なペルソナの設定方法を解説します。
今回紹介するやり方は、筆者が普段の仕事で実践している方法になります。
そのまま真似してもらっても良いですし、自分流にアレンジしても全く構いません。参考資料として自由にお使いください。
STEP1|キーワードを決める
まずは、記事にするキーワードを決めましょう。
サジェストキーワードなどを参考に、良さそうなキーワードを選んでください。
キーワード選定に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
今回は例として、「Webライティング 勉強方法」をキーワードにして進めていきます。
STEP2|情報をリサーチする
次にペルソナ作成に必要な情報をリサーチします。
選んだキーワードで検索して、検索結果の上位に表示された競合記事を中心に情報を集めましょう。
特にチェックしたいのは下記の項目です。
リサーチに関して、より詳しい内容はこちらの記事で解説しています。
「Webライティング 勉強方法」のリサーチ結果から、記事の方針を下記のように設定します。
STEP3|ペルソナを設定する
集めた情報を基に、いよいよペルソナを設定します。
設定する項目は大きく分けて、年齢や性別などの【基本的な項目】と、悩みや願望といった【内面的な項目】の2種類があります。
上記以外にも、ペルソナで設定できる項目はたくさんあります。あまり盛り込み過ぎると混乱するので、記事に必要な項目に絞って設定しましょう。
毎回設定項目を考えるのも手間なので、よく使う項目をまとめたテンプレートを作成しておくと便利です。
人物シートを作成
想定した読者像をまとめた、人物シートを作成しましょう。
【人物シートの例】↴
これくらいでも、十分に読者像をイメージできると思います。
もっと具体的にしたい場合は設定項目を増やすなど、適時調整してください。
記事の導線を設計
ついでに、記事の導線も設計しておきましょう。
記事の導線とは、記事作成時のガイドラインのようなものです。
記事の導線は、下記の4項目を設定します。
- 読者の悩み|読者が悩んでいる事柄
- 悩みに対する答え|読者の悩みを解決する情報
- 根拠の提示|記事の根拠となる情報(筆者の経歴など)
- 行動の提案|最終的に読者に訴求したい商品やサービスへの誘導
- STEP1【読者の悩み】
・Webライティングの勉強方法を知りたい
・Webライティングに必要なスキルは何?
・Webライティングのスキルを活かせる仕事は? - STEP2【悩みに対する答え】
・Webライティングのおすすめ勉強法3選紹介
・Webライティングに必要なスキルを5つ紹介
・Webライティングスキルが活かせる仕事を紹介 - STEP3【根拠の提示】
・筆者はWebライターの仕事で月収50万円達成済み
・筆者はWebライティングスクールの講師経験があります - STEP4【行動の提案】
・Webライティング講座の受講を勧める
・おすすめの書籍を紹介する
導線を設計しておけば、記事の全体像や流れを掴みやすくなります。以降の作業がスムーズに進められるので、ペルソナ設定時に設計しておくのをおすすめします。
ペルソナを正しく設定するコツ
前述したように、ペルソナの設定を間違えると記事の質が大きく低下してしまいます。
ここでは、ペルソナを正しく設定するコツを紹介します。
1人の読者を想定する
ペルソナで想定する読者像は1人に限定しましょう。
ペルソナ設定でやりがちなミスに、「幅広い層にアプローチしたいから複数のペルソナを設定する」というパターンがあります。
ペルソナを複数設定してしまうと、ペルソナごとに伝えるべき内容に違いが生まれ、結局何を言いたいのか分からない中途半端な記事になりがちです。
特定の1人の読者を想定すれば、記事で伝えるべき内容や記事の方向性(初心者向けor上級者向けなど)がしっかり定まります。
軸が安定した記事は読者も理解しやすいので、結果的に多くの人に読まれる記事になります。
想像でペルソナを設定しない
これもありがちなミスですが、想像でペルソナを設定するのはやめましょう。
頭の中だけで想定すると、自分に都合の良い読者を想定してしまい、全く現実に即していないペルソナができてしまいます。
「想像」ではなく、しっかり情報収集をして、客観的なデータから読者を「想定」しましょう。
分かりやすい例としては、過去の自分をペルソナにしてみることです。記事のトピックが過去に経験したことがある内容なら、昔の自分をペルソナにしてみるとリアリティーが増します。
定期的に見直す
一度設定したペルソナは、定期的に見直すようにしましょう。
なぜなら、読者の価値観やライフスタイルは時代と共に変化していくからです。特にネットが普及した現在は情報の更新スピードが速く、あっという間にトレンドが移り変わります。
時代に合わせて、ペルソナの設定もアップデートを繰り返しましょう。
まとめ:ペルソナを正しく設定して読者像を具体的にしよう!
今回は、Webライティングのペルソナについて解説しました。
ペルソナを設定することで記事の読者像が明確になり、記事で書くべき内容や方向性が定まります。
正しくペルソナを設定できれば、読者に深く刺さる記事を書けるようになるでしょう。
記事を参考に、ペルソナ設定にチャレンジしてみてください。最後までお読みいただきありがとうございました!