検索意図はSEO対策の基礎知識で、ユーザーのニーズを把握するのに必要不可欠な要素です。
「ユーザーの検索意図を理解しよう!」という文言を、SEO対策の勉強をしていれば一度は目にすると思います。
しかし、実際のところ、

検索意図って聞いたことはあるけど、正直よく分かってない・・・。
と言う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、検索意図を深堀りして解説します!
記事を読んでもらえば、下記のような疑問が解消されます。
検索意図を正しく理解できればSEO対策の基礎が身に付くので、今後のサイト運営に大いに役立つはずです。ぜひ、参考にしてください!
記事を書いているアオイは、現役のWebライター兼ブロガーです。今回の記事では、筆者が仕事で実践している検索意図の考え方・分析方法を紹介します。
SEOの検索意図とは?
検索意図とは、「ユーザーが検索をした目的」のことを指します。
ユーザーが検索エンジンを利用する時、何かしらの理由や目的があるはずです。
など、上記のような検索に至った動機が、ユーザーの検索意図になります。
例えば、「沖縄 旅行」のキーワードで検索したユーザーの検索意図は、「沖縄旅行をしたい人」と読み取れます。
さらに、
など、検索語句によって様々な検索意図が考えられます。
検索意図を分析する理由
では、なぜ検索意図を分析して理解する必要があるのか?理由は、「ユーザーが満足するコンテンツを作成するため」です。
前述したように、検索ユーザーには何かしらの目的があり、その目的を達成させることがユーザーを満足させることになります。
Googleは、「検索に対して最も関連性と信頼性が高い情報をユーザーに届けることを使命にしている」と明記しています。
(参照元:https://www.google.com/intl/ja_ALL/search/howsearchworks/our-approach/)
つまり、「ユーザーが満足するコンテンツ」が、検索エンジンで上位表示を獲得する(SEO対策を成功させる)のに最も重要になるわけです。
そして、ユーザーが満足するコンテンツ作りに欠かせないのが、ユーザーのニーズを把握することであり、そのニーズを把握するために検索意図を分析する必要があるのです。
- 「起」ユーザーが検索
問題を抱えるユーザーが、悩みを解消できる情報を求めて検索する。
- 「承」検索エンジンが最適なサイトを表示
検索エンジンが、ユーザーの悩みを解決できると判断したサイトを、検索結果の上位に表示する。
- 「転」ユーザーが満足するコンテンツを作成
上位表示を狙うためには、ユーザーの悩みを解決できる記事を作成する必要がある。
- 「結」検索意図を分析する
ユーザーが何に悩んでいるかを理解するために、検索意図を分析する。
検索意図の分析は、最も基本的なSEO対策と言っていいでしょう。
検索意図の分類
検索意図は4種類のクエリに分類されます。
ユーザーが検索エンジンに入力したワードのこと。
キーワードと似ているが、キーワードはユーザーをターゲティングするために、サイト運営者が設定したワードで意味合いが異なる。クエリはユーザー側、キーワードはサイト運営側をそれぞれ指す用語。
ユーザーのニーズを4種類に大別したもので、それぞれ特徴が異なります。
順番に詳しく解説します。
Knowクエリ(情報型)
Knowクエリは、「特定の知識やノウハウを知りたい」という検索意図を持ったユーザーが検索するクエリ。情報型(インフォメーショナルクエリ)とも呼ばれます。
キーワード例 | 検索意図の詳細 |
---|---|
SEO とは | SEOの概要が知りたい |
米 値段が高い 原因 | 米の価格が高騰している原因を知りたい |
グルテンフリー 効果 | グルテンフリーにはどのような健康効果があるか知りたい |
疑問や悩みごとを抱えるユーザーが検索することが多いクエリです。
直接的な利益には繋げにくいですが、扱える情報の幅が広く集客力に優れているのが特徴になります。
Goクエリ(案内型)
Goクエリは、「特定の場所やWebサイトへ行きたい」という検索意図のクエリ。案内型(ナビゲーショナルクエリ)とも呼ばれます。
キーワード例 | 検索意図の詳細 |
---|---|
楽天市場 | 楽天市場のWebサイトにアクセスしたい |
東京タワー | 東京タワーに行きたい |
企業名や建物名などの固有名詞で検索されることが多いです。
Doクエリ(取引型)
Doクエリは、「何かしらの行動をしたい」という検索意図のクエリ。取引型(トランザクショナルクエリ)とも呼ばれます。
キーワード例 | 検索意図の詳細 |
---|---|
スマホ 修理 | スマホを修理したい |
ヨガ教室 体験 | ヨガ教室の体験を受けてみたい |
トイレ 交換 見積り | トイレ交換の見積りが欲しい |
Knowクエリに似ていますが、Doクエリは「実際に行動に移したい」という行動意欲の高いユーザーが検索するのが特徴です。積極的なユーザーが多く、利益に繋げやすいクエリです。
Buyクエリ(取引型)
Buyクエリは取引型の一種で、商品やサービスの購入を示す検索意図になります。
キーワード例 | 検索意図の詳細 |
---|---|
ゲーミングPC 安く買う方法 | ゲーミングPCを安く購入したい |
イヤホン おすすめ | おすすめのイヤホンを教えてほしい |
低反発まくら レビュー | 低反発まくらを使用した感想を聞きたい。 |
Doクエリよりもさらに購入意欲が高くて利益が期待できます。具体性の高いワードが多く、検索意図が理解しやすいのも特徴です。
サイト設計をする際は、集客性の高いKnowクエリでアクセス数を伸ばして、そこから利益率の高いDo・Buyクエリに誘導するように設計すると効果的です。
検索意図の分析方法と便利なツール
検索意図の分析方法を解説します。
やり方は様々ありますが、今回は筆者が仕事で実践している方法を紹介します。併せて、分析に役立つ無料ツールも紹介するので、参考にしてください。
競合サイト調査
任意のキーワードで検索し、検索結果の上位10サイト程を調査する方法です。
上位に表示されているサイトはSEO対策に成功しているサイトなので、キーワードの検索意図を把握するのにとても参考になります。
特に調査したいポイントは以下の項目。
対象にしている読者
記事が対象にしている読者を調査します。
検索意図を理解するには、まずは検索ユーザーの人物像を掴む必要があります。
対象読者を調べるには、リード文を読みましょう。リード文には記事全体の概要が書かれています。
特にチェックしたい文章は、
このような文章からは、対象にしている読者が読み取りやすいです。
対策しているキーワード
記事内で対策されているキーワードを調査します。
対策キーワードが分かれば、そこから検索意図を読み取れます。
対策キーワードを調べるには、タイトルと見出しをチェックしましょう。
なぜなら、キーワードは主にタイトルと見出しに組み込むのが基本になるからです。
また、対策キーワードはSEOチェキというサイト分析ツールでも調べられます。
SEOチェキでは、任意のページで使用されているキーワードを分析できます。他にもSEOに関する様々なデータを調べられる便利なツールです。
扱っている情報
競合記事が、何の情報を扱った記事なのか調べます。
理由は、1つのキーワードからでも複数の異なった検索意図が読み取れる場合があるからです。
例えば、「一人暮らし 女性」というキーワードからは、
など、色んな検索意図が予想できます。
どの検索意図が、多くの検索ユーザーが求めているのかを把握しないと、ニーズから外れた記事を作ってしまう恐れがあります。
調べる方法は、記事の見出しをチェックしましょう。
見出しは記事が扱っている情報を一文にまとめているので、大まかな記事の内容を把握できます。
記事の内容が、どの検索意図に対応しているかを把握しておきましょう。
サジェストキーワード
サジェストキーワードから検索意図を分析します。
サジェストキーワードとは、検索窓にワードを入力した際に、自動で表示されるその他のキーワードのことです。

サジェストは、Googleのアルゴリズムが他のユーザーの検索履歴などを参照しているので、検索需要の高いキーワードが表示されます。
サジェストを分析すれば、ユーザーの検索意図をより幅広く掴むことができます。
サジェストキーワードの調査は、ラッコキーワードなどのキーワード調査ツールが便利でおすすめです。
検索結果ページ
キーワードを検索した際に表示される検索結果ページからも、検索意図を探れます。
Googleの検索機能には便利なものが色々あり、検索意図を把握するのにも役立ちます。
(参考ページ:https://www.google.com/intl/ja_ALL/search/howsearchworks/features/)
※キーワードによっては、表示されない機能もあるので注意。
AIによる概要
AIによる概要とは、GoogleのAIが自動生成するまとめ文のことです。
ユーザーが検索したキーワードに対して、関連性の高いページをAIが分析し、内容を要約した文章を検索画面上部に表示します。

かなり精度が高く、キーワードの検索意図を理解するのに便利です。
注意点として、AIの文章の内容は上位サイト記事の寄せ集めみたいなものなので、そのまま記事に転用するとコピー記事になる可能性があります。あくまで参考資料として利用しましょう。
関連する質問
「関連する質問」とは、リッチリザルトと呼ばれる機能の一部で、キーワードに関連する情報をQ&A形式で表示したものです。

検索ユーザーの疑問をGoogle側が分析し、適切な回答と判断した情報を表示しているので、検索意図を把握するのに役立ちます。
関連キーワード
関連キーワードとは、検索したキーワードに関連したその他のキーワードで、検索結果ページの下部に「他の人はこちらも検索」と表示されます。

サジェストキーワードと一見同じに見えますが、特徴が異なります。
関連キーワードには、検索窓に入力した語句とは、別の語句も含まれるのが主な違いです。
サジェストキーワード同様、検索需要が高いキーワードが表示されるので参考になります。
まとめ:検索意図を理解して、ユーザーのニーズを把握しよう!
今回は、SEOにおける検索意図を解説しました。
検索意図は、ユーザーのニーズを探る最も基本的な手掛かりであり、良質なコンテンツを制作するのに必要不可欠な情報です。
検索意図を理解して、ユーザーのニーズをしっかり把握しましょう。
記事は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました!