ブログのリライトとは?検索順位・アクセス数が改善する方法を解説

ブログの書き方

ブログを運営する上で、必須となる作業が「リライト」です。

なぜなら、記事を投稿しても「検索順位が低い」「アクセス数が伸びない」など、大抵何かしら問題が生じるからです。

ブログで成果を出すには、こういった問題のある記事をリライトして改善しなければなりません。

しかし、「リライトって具体的に何をすればいいの?」と疑問に思う方も多いでしょう。

そこで今回は、ブログのリライトについて解説します!

記事の内容
  • ブログのリライトとは?行う目的を解説
  • SEOに効果的なリライトの方法6選を紹介
  • ブログのリライトの具体的な手順を4STEPで解説
  • ブログのリライトに関する注意点を解説

適切なリライトの方法を覚えれば、記事の検索順位・アクセス数・コンバージョン率が改善できます。

ブログでなかなか成果が出なくてお悩みの方は、ぜひ記事を参考にしてください!

本記事は、Google公式サイトなどの信頼性の高い一次情報を元に作成しています。また、筆者は現役のブロガー兼Webライターなので、仕事での実体験も交えて記事にしています。

ブログのリライトとは?

ブログのリライトとは、過去に投稿した記事を見直して修正を加える作業のことです。

「アクセス数が少ない」「検索順位が低い」など、何かしら問題のある記事の改善を図ります。

検索意図を再確認したり、文章表現を見直したりと、修正のやり方は様々です。

また、Googleの検索アルゴリズムは頻繁にアップデートが入ります。以前までは有効だった方法もアップデート後は逆効果になることもあります。

「Googleでは年に数回、検索アルゴリズムとシステムに重要かつ大規模な変更を加えています。」

引用元:Google Search Central

ブログで成果を出すには、定期的なリライトが必要不可欠です。

ブログのリライトの目的

リライトの目的は主に下記の3つになります。

検索順位の向上

検索結果ランキングで、より上位の順位を獲得するためのリライトになります。

上位表示を獲得できれば、ユーザーの目に留まる機会が増えてアクセス数増加に繋がります。

いわゆるSEO対策に該当するもので、Webサイトの集客に影響を与える非常に重要な要素です。

検索順位の向上はリライトの中でも、最も取り組む機会が多い課題になるでしょう。

CTR(クリック率)の改善

CTR(クリック率)とは、検索結果に表示された回数に対して記事がクリックされた割合を示す指標のことです。

検索順位は悪くないのに、アクセス数が少ない記事がCTRの低い記事に該当します。

上位表示が取れても、ブログにアクセスしてもらえなければ意味がありません。

検索ユーザーに興味を持ってもらえるように、記事の改善を試みます。

CVR(コンバージョン率)の改善

CVR(コンバージョン率)とは、Webサイトなどを訪問したユーザーの内、サイトの最終的な目標となる行動を取った人の割合を示す指標です。

記事のアクセス数が多くても、そこから読者に「商品の購入・広告サイトへアクセス」などの行動をしてもらえないと収益には繋がりません。

ブログで収益を上げるためには、CVRの改善は重要になります。

SEOに効果的なリライトの方法6選

ここからは、リライトで実際に行うアプローチ方法を紹介します。

検索意図を再確認する

対策キーワードの検索意図と、記事の内容がズレていないかを確認します。

検索意図とズレた内容の記事は、ユーザーにとって有益なコンテンツとGoogle側に判断されず、検索順位で上位を取れません。

「ユーザーがコンテンツを探すときに検索しそうなキーワードを考えてみましょう。検索行動の違いを予測し、読者を意識して執筆することで、検索結果でのパフォーマンスに良い影響を与えることができます。」

引用元:Google Search Central

検索意図の再確認はリライト作業の基本となります。まずは、検索意図をしっかり把握しましょう。

  • 競合記事の再リサーチ
  • サジェストキーワードの再確認
  • 「他の人はこちらも検索」の再確認

検索意図に関しては、こちらの記事でくわしく解説しているので参考にしてください。

オリジナルコンテンツを追加する

オリジナルコンテンツとは、自分のブログにしかない独自の情報という意味です。

Googleはコンテンツの独自性を重視する傾向があります。

「Google には、独自のレポートなど、独自性の高いコンテンツが、単にそれを引用したものよりも検索結果で上位に表示されて、目立つようにするためのシステムがあります。」

引用元:Google Search Central

オリジナルコンテンツって言われても思いつかないよ・・。

そういった方には体験談がおすすめです。

体験談は自分が実際に経験した話なので、誰でも確実に作れるオリジナルコンテンツです。

キーワードを適切に配置する

キーワードを記事内に適切に配置できてるか確認します。

配置箇所優先度具体的な基準
タイトル高い必ずキーワードを入れる。
見出し高い大きい見出しは入れる。小さい見出しはそこまで気にしない。 
メタディスクリプション 普通文章の読みやすさを優先しつつ、重要なキーワードは入れる。
本文低い文章の読みやすさを最優先。

ポイントは、キーワードを無理やり詰め込まずに、読みやすい文章を意識することです。

特に、同じキーワードを不自然に繰り返すなどの「キーワードの乱用」はGoogleのポリシー違反になる可能性があるので注意してください。

「同じ言葉を何度も繰り返すことは(多少変化を持たせても)ユーザーをうんざりさせてしまうほか、キーワードの乱用は Google のスパムに関するポリシーに違反することにもなります。」

引用元:Google Search Central

文章を見直す

記事の文章を見直します。

読みにくい文章はユーザビリティを損なうものとして、Googleからの評価を落とす要因になります。

「文章をよく練り、わかりやすく自然な言葉を使い、誤字脱字や文法的な誤りをなくします。長い文章は段落や章などに分け、全体を見通せるように見出しを付けてください。」

引用元:Google Search Central

NGな文章例
  • 分かりにくい表現
  • 誤字・脱字
  • 冗長な文章
  • トンマナが不統一

できるだけ、自然で読みやすい文章を心掛けましょう。

内部リンクを整理する

内部リンクとは、ブログ内の記事同士を繋ぐリンクのことです。

関連性のある記事同士をリンクで繋ぐと、読者の利便性が向上してブログの回遊率が上がります。また、検索エンジンにブログの記事を認識する手助けにもなります。

「リンクを使用することで、ユーザーや検索エンジンを自分のサイトの他の部分や、他のサイトの関連するページにつなげることができます。Google でも、新たなページの発見のほとんどはリンクを通じて行われています。」

引用元:Google Search Central

記事を公開した当初は関連記事が無くても、その後に書いた記事が関連記事として繋げるかもしれません。

新規記事を作成するたびに一々リンク作業するのも面倒なので、リライトの際に内部リンクを整理するのがおすすめです。

古い情報を更新する

古くなった情報を最新の情報に更新します。

古い情報をそのまま放置していると読者に不利益をもたらす可能性があるので、定期的な情報のアップデートは欠かせません。

更新すべき情報例
  • 商品の値段が改定された
  • 掲載していたキャンペーンが終了した
  • 以前までは正しいとされていた情報が間違っていた

扱っている情報の変化を見逃さないように、常にアンテナを張っておきましょう。

おまけ:日付を更新日に変更する

ちょっとした小技になりますが、記事を更新したら日付を変更するのも効果的です。

更新した日付を書いておくことで、最新の情報を扱った記事だとアピールできます。

サイトのテーマによってはデフォルトで変更される設定になっていることもありますが、最初の投稿日しか記されない場合はテーマの設定を確認しましょう。

ブログのリライトの具体的な手順【4STEP】

リライト作業の具体的な手順を4STEPで解説します。

STEP1|リライトする記事を選定する

まずは、リライトする記事を選定します。

すべての記事をリライトするのは効率が悪いので、ある程度成果が期待できる記事に絞ります。

リライトする記事の基準

◎検索順位が50位以内
検索順位が50位未満の記事はリライト対象外。50位未満の記事は検索エンジンからほとんど評価されていないので、リライトよりも新しく書き直した方が効果的。

◎公開から3ヶ月以上経過
記事を公開してから3ヶ月以上経過していない記事はリライト対象外。記事の検索順位は3ヶ月から半年くらいのスパンで決まるため、最低でも3ヶ月は様子を見る。

◎検索順位が下降気味
1位〜20位くらいの記事の中で、最近順位が下がり気味の記事はリライト候補。

◎CTRが低い
検索順位に対してアクセス数が低い記事もリライト候補。

◎CVRが低い
アクセス数は多いがコンバージョンに繋がっていない記事もリライト候補。

選定の際は解析ツールを使うと便利です。下記で使い方を解説します。

Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソールは、Googleが提供するSEO解析ツールです。サイトを分析・管理するための様々な機能が搭載されています。

リライトで主に活用するのは、「検索パフォーマンス」の機能です。

検索パフォーマンスでは、検索キーワードに関する分析が行えます。

①「検索パフォーマンス」のカテゴリを選択
②「+フィルタを追加」を選択。
③「ページ」を選択して、分析したい記事のURLを貼り付け。

すると、任意の記事の分析結果が表示されるので、ここから改善点を探ります。

分析項目項目の内容
合計クリック数 検索結果から実際にクリックされた回数
合計表示回数サイト内の記事が検索結果に表示された合計回数 
平均CTR表示回数に対してクリックされた割合
平均掲載順位キーワードの平均順位
クエリユーザーが記事にたどり着いたキーワード

サーチコンソールはサイトを運営するなら必須のツールと言えます。Googleアカウントを持っていれば誰でも無料で利用できるので、導入しておきましょう。

Googleアナリティクス

Googleアナリティクスは、Googleが提供するアクセス解析ツールです。

サイトを訪問したユーザーの行動データを分析することができます。

  • 記事のアクセス数
  • 訪問ユーザーの特徴
  • 訪問ユーザーの行動データ
  • 記事のコンバージョン率

どういった人がサイトを訪れているのか把握できるので、サイトの改善に役立ちます。

はじめの内は、取り敢えずサーチコンソールだけで十分です。

記事の数が増えてきて、ブログ運営にある程度慣れてきたら、アナリティクスの導入も検討しましょう。

STEP2|競合記事を再リサーチする

リライトする記事が決まったら、記事のキーワードで上位表示されている競合記事を再リサーチします。

理由は、上位表示されている記事はユーザーの検索意図に合致していると検索エンジンから評価されているからです。

そのため、まずは競合記事を再リサーチしてキーワードの検索意図を改めて洗い出します。

特に大事なのは、「競合記事には書いてあって、自分の記事には書いていない情報」を見つけることです。

検索順位が伸びない要因として、検索意図を満たす情報が不足している可能性が高いので、上位記事を参考に何が不足しているのかを探りましょう。

チェックしたい項目
  • タイトル
  • 導入文
  • 見出し(目次)

注意点としては、コピペ記事にならないように気を付けてください。あくまで参考資料として活用するだけで、文章は自分で考えましょう。

コンテンツと品質に関する質問
「コンテンツが他のソースを参考にしたものである場合は、単なるコピーや書き換えではなく、付加価値とオリジナリティを十分に示すものですか。」

引用元:Google Search Central

STEP3-1|検索順位の向上を狙う

ここからは、実際に記事に修正を加えていきます。

基本的なやり方は、効果的なリライトの方法6選の項を参考にしてください。

ここでは、【1位~3位】【4位~20位】【21位~50位】と、3クラスの検索順位帯に分けて、クラスごとのリライトの方針を解説します。

検索順位が1位~3位

検索順位が1位~3位の記事は、ユーザーの検索意図と合致した記事としてGoogleに高く評価されている状態です。

下手にリライトするとかえって順位の低下を招く可能性があるので、基本的にリライトの必要はありません。

定期的に古い情報の更新だけ行いましょう。

検索順位が4位~20位

4位〜20位の記事は、ユーザーの検索意図を概ね満たした記事と評価されている状態です。

より上位を狙っていく場合は、あまり大きな修正はしないでおきましょう。余計なリライトをして検索順位が低下するリスクは避けたいです。

ただし、検索順位が明らかに低下してきている場合は、しっかりリライトを行う必要があります。

順位が低下する原因で多いのは、記事の情報源に大幅な変化があって検索意図が変わってしまったパターンです。

最新の情報を調査して、新しい検索意図を元に記事を修正しましょう。

検索順位が21位~50位

21位~50位の記事は、ユーザーの検索意図をそこそこ満たした記事として評価されています。

上手くリライトできれば一気に上位表示を取れる可能性があるので、積極的にリライトしていきたいです。

より検索意図を満たした記事にするために、下記のようなテコ入れをしていきましょう。

  • 検索意図の見直し
  • オリジナルコンテンツの追加
  • キーワードの配置確認
  • 文章の見直し
  • 内部リンクの整理
  • 情報の更新

STEP3-2|CTR(クリック率)改善を狙う

上位表示はされているけど、CTR(クリック率)が低い記事のリライトになります。

ここで対象となるのは、検索順位が20位以内の記事です。20位未満の記事はCTRを改善してもアクセス数増加に繋がりにくいので、まずは検索順位の向上を狙いましょう。

CTR向上を狙う場合は、SEOタイトルメタディスクリプションの見直しが有効です。

なぜなら、SEOタイトルとメタディスクリプションは検索結果画面に表示されるので、検索ユーザーの目に届きやすい文章だからです。

検索ユーザーに上手くアピールできる文章を考えましょう。

SEOタイトルの書き方は、こちらの記事でくわしく解説しています。

STEP3-3|CVR(コンバージョン率)改善を狙う

CVR(コンバージョン率)を向上させたい場合も、検索順位が20位以内の記事が対象になります。20位未満の記事のCVRを改善してもあまり効果は期待できません。

CVRを向上させるには、まとめ文の見直しCTAの設置が有効です。

◎まとめ文の見直し
まとめ文は記事の最後に書く項目で、「記事のおさらい」と「コンバージョンへの誘導」の2つの役割があります。商品のベネフィットを伝えるなど、読者に行動を促す文章を考えます。

◎CTAの設置
CTAとは、ボタンリンクなどの視覚的な装飾を加えて、読者を特定の行動へ誘導する箇所のことです。まとめ文を始め、記事内の様々な場所に設置します。

まとめ文の書き方は、こちらの記事でくわしく解説しています。

STEP4|リライトの効果を検証する

リライトを行った後は、目的の改善ができているのかを検証しましょう。

その際、事前にリライトの内容をメモしておくのをおすすめします。

「この記事はどんなリライトをしたのか?」を記録しておけば、リライトによってどのような変化があったか確認できます。

メモの内容
  • リライト前の検索順位・CTR・CVRなどのデータ
  • どのような修正を行ったか
  • リライトをした日付

もし、リライト後の結果が良くなかったら、原因を調査・分析して再度リライトをしましょう。

1回のリライトですべて改善できるのは稀です。分析⇒修正⇒検証を繰り返すことで改善していきます。

ブログのリライトに関する注意点

リライトの際、注意したいポイントを解説します。

リライトのタイミングはブログが発展してから

リライトを始めるタイミングは、ブログがある程度発展してからにしましょう。

理由は、記事数が少ない状態だとブログ全体の集客力が弱く、リライトを行っても効果の検証が難しいからです。

ブログの記事数が少ない初期段階では、新規記事作成を優先してください。

ブログに記事がまだ少ない⇒新規記事作成を優先する
ブログに記事がそこそこ増えてきた⇒重要な記事はリライトする
ブログに記事が充実している⇒リライトを優先する

リライトの効果はすぐには反映されない

リライトの効果が反映されるタイミングは、実はよく分かっていません。

数日で反映されることもあれば、半年経っても大して変わらない場合もあります。

「改善を行った場合、検索結果に効果が現れるまでには時間がかかることがあります。数日で効果が出るものもありますが、サイト全体が長期的に有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツを提供しているとシステムが学習し、確認するまでには、数か月かかることもあります。」

引用元:Google Search Central

個人的な体感としては、2週間~2ヶ月ぐらいで反映されることが多いですね。

なかなか効果が反映されなかったり、一時的に検索順位が下がったりしても、焦らずじっくり経過を観察しましょう。

URLは変更しない

記事のURLを変更してしまうと、様々なデメリットが発生します。

  • SEO評価がリセットされる
  • リンク切れの原因になる
  • リダイレクトの設定が必要になる

サイトにとって大きなマイナス要素になるので、リライトの際はURLを変更しないようにしましょう。

まとめ|改善点を分析して的確なリライトをしよう!

今回はブログのリライトについて解説しました。

効果的なリライトを行うには、記事の問題を改善できるアプローチをすることが重要です。

検索順位・アクセス数・コンバージョン率など、記事の改善点を分析して的確なリライトを行いましょう。

記事のポイント
  • 検索意図の見直しは最優先で行う。
  • 競合記事に書いてあって、自分の記事には無い情報を探す。
  • 検索順位50位未満の記事はリライトしない。
  • Googleサーチコンソールで記事の改善点を分析する。
  • 改善点に合わせたリライトをする。
  • リライト後は定期的に経過を観察する。
  • ブログの記事数が少ない内は新規記事作成を優先する。

リライトで記事を改善して、より質の高いブログを作り上げてください。

記事は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました!

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